2008年7月23日(水)「しんぶん赤旗」

諫早開門早く

佐賀の党・民主団体

農水省要請


写真

(写真)即時の開門を訴える(奥左2人目から)武藤県議、田村比例候補、瀬戸雄也比例候補(佐賀3区重複)ら=22日、参議院議員会館内

 佐賀県の日本共産党や労組、民主団体などで構成される、くらしを守る共同行動佐賀県実行委員会(久保田猛代表)は、佐賀地裁が排水門開門を命じ、これを不服として国が不当に控訴している諫早湾干拓事業について二十二日、農林水産省に対し控訴の即時取り下げ、早期の開門を要請しました。同実行委員会の政府要請行動の一環として行われたもの。

 同省農村振興局整備部水利整備課施設管理室長は「判決通りの開門は困難」とする一方で、「開門調査を検討しないということではなく、開門調査のためのアセスメント(環境影響評価)は行う」などと、一貫しない従来の見解を繰り返しました。

 要請のなかで日本共産党の武藤明美県議は潮受け堤防閉め切り以降、減少し続ける漁獲高を示し、自殺や一家離散など漁業者の窮状を指摘。「アセスをやって、開門をダラダラと引き延ばしてはいけない」と、一刻も早い開門を求めました。

 これに対し同室長は、アセスにかかる期間としては「三年より短縮した期間になる」との認識を示しました。

 同席した田村貴昭衆院九州・沖縄比例候補は「アセスに時間稼ぎの意図があるのではないか」とのべ、同室長はこれを否定しました。田村氏は「積極的な開門の立場で動いていただきたい。アセスには納得していない市民が多い」とあらためて、即時の開門を求めました。



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