2008年7月20日(日)「しんぶん赤旗」
「米代表部設置を協議」
イラン外相 直行便運航も
【カイロ=松本眞志】イランのモッタキ外相は十八日、訪問先のトルコの首都アンカラでの会見で、「イランに米利益代表部を設置し、米・イラン間の航空機直行便の運航を開始することについて米側と協議を行うことになるだろう」と発言しました。
米利益代表部の設置が実現すれば、一九七九年のイラン・イスラム革命と米大使館占拠事件で国交断絶した米・イランの外交関係が復活する道が開かれることになります。核問題で対立していた両国関係の改善とペルシャ湾をめぐる緊張状態の緩和にもつながることが期待されます。
ロイター通信によると、モッタキ氏は協議の時期や形式については明言していませんが、航空機の直行便運航については米・イラン両国の関係者による強い要望があったと説明しました。
モッタキ氏は「イランには米国から学術や貿易を目的に米国人が訪れており、われわれはこれらの人々との関係を支援してきた」と指摘。十九日にジュネーブで始まる核問題をめぐる交渉も積極的な内容となると示唆しています。