2008年7月15日(火)「しんぶん赤旗」
米原子力空母ノー 全国が連帯
基地強化阻止へ3万人
横須賀大集会
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「原子力空母はNO」「I LOVE PEACE」―。炎天のもと、会場を埋め尽くした三万人を超す人々が、米海軍横須賀基地を望むヴェルニー公園(神奈川県横須賀市)で唱和を響かせ、うちわやプラカードを振り上げました。「原子力空母の配備を許すな、米軍基地の再編・強化反対」を掲げて十三日に開かれた「7・13全国大集会in横須賀」(同実行委員会主催)は、日米両政府を追いつめる草の根のたたかいの力を示しました。
「これだけ多くの参加者に全国とのつながりを感じた。横須賀も負けないよう頑張る」と神奈川の男性(22)。「空母は日本を守るものじゃない」などと書いた約七十本のビニール傘を仲間とともに掲げました。
米軍との一体化がすすむ自衛隊小松基地の地元、石川県の柴原和美さん(55)は「原子力空母配備反対の運動などと連帯して、アメリカの戦争加担の第一線基地化をやめさせたい」と意気込みます。
主催者あいさつで全労連の坂内三夫議長は、原子力空母配備は被爆国日本国民への挑戦であり、横須賀市民の意思を踏みにじる民主主義への挑戦だと指摘。全国の連帯をつよめて米軍再編・強化を打ち破ろうとよびかけ、参加者は「そうだ」と力強く応えました。
集会後、デモの隊列が市内を行進し、米軍ゲート前で抗議の唱和を繰り返しました。
志位委員長あいさつ
集会であいさつに立った日本共産党の志位和夫委員長は、最初に、二度にわたる直接請求署名にとりくみ見事成功させた横須賀市民への敬意と連帯を表明しました。
「原子力空母の母港化がもたらす『四つの危険』を告発したい」とのべた志位さんは、(1)核事故の危険(2)「殴り込み」機能の強化(3)基地の恒久化(4)米軍犯罪の拡大―の四つの危険をあげ、これが横須賀市民にとどまるものではないと指摘。「原子力空母の配備はいまからでも撤回せよ」の声をそろえていおうと訴えました。
随所で「そうだ」の掛け声と拍手が起こります。
「たたかえば前途を開くことができる」と強調した志位さんは、沖縄、岩国、横須賀、座間など「全国の連帯したたたかいが、日米両政府を追い詰めている」とのべ、連帯したたたかいを発展させ、「米軍再編」と基地強化にストップをかけ、平和な日本への道を開こうと結びました。
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