2008年7月13日(日)「しんぶん赤旗」

米環境保護局

温室効果ガス 排出規制せず


 【ワシントン=鎌塚由美】米環境保護局(EPA)は十一日、大気浄化法に基づいて連邦政府に地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出規制強化を求めた昨年四月の米最高裁判決を受け入れない姿勢を表明しました。ブッシュ政権下では具体的な排出規制が行われないことが確実となる見通しです。

 ロイター通信によると、EPAのジョンソン局長は同日の記者会見で、規制に対する経済界からの反発を挙げ、「規制とそれに続く訴訟を切り抜ける適切な法を考え出すのは議会の仕事だ」と議会側に責任を転嫁しました。

 ホワイトハウスは同日の声明で、温室効果ガス排出規制は「経済に壊滅的な対価を押し付ける」ことになるとEPAの姿勢を支持しました。



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