2008年7月13日(日)「しんぶん赤旗」

第六回中央委員会総会について

二〇〇八年七月十二日 日本共産党中央委員会書記局


 一、日本共産党第六回中央委員会総会は、七月十一、十二の両日、党本部で開かれた。総会には、中央役員のほか、中央役員でない三人の県委員長・同代理が参加した。

 一、総会では、幹部会を代表して志位和夫委員長が報告した。報告は第一に、五中総後十カ月、党綱領と情勢が共鳴しあう新しい劇的な進展が生じ、日本共産党への新たな注目と期待が広がっていることを明らかにし、この変化が全党の攻勢的な奮闘でつくられたものであることを強調した。そして、国民生活の諸分野にかかわる問題、戦争と平和をめぐる問題、資本主義そのものの是非が問われている問題のそれぞれで、情勢の進展と党綱領の意義を解明した。

 報告は第二に、次期党大会を来年一月に開くことを提案し、今年後半を総選挙勝利への活動の飛躍、第二十四回党大会決定の総仕上げという見地で奮闘することを訴えたあと、総選挙の焦点が、政権の担い手の選択ではなく政治の中身の変革であり、日本共産党を伸ばしてこそ国民の利益にかなう政治の中身の変革ができることを強調した。五中総が提起した「大運動」が豊かに発展していることを詳述し、この活動での強化方向を提起した。党勢拡大が党活動のなかでもっとも遅れた分野になっているもとで、従来のとりくみの延長線上では総選挙に勝利できる保障はないとして、年内にやりきるべき目標を党員、日刊紙読者、日曜版読者について具体的に提案した。

 報告は第三に、若い世代のなかでの活動、とくに民青同盟への援助の抜本的強化についてのべた。若い世代の「二重の苦しみ」に心を寄せ、現状打開の科学的展望を広げるという姿勢で、民青同盟への援助に全党をあげてとりくむ、具体的にはすべての地区委員会が対応する民青同盟の地区委員会再建のために力を尽くすことを訴えた。

 一、幹部会報告にもとづいて、四十五人が討論した。

 一、総会は、幹部会の提案を受け、難病で療養中の鍵浦俊文氏の中央委員辞任申し出を、全員一致で承認した。党規約第二十三条により次の党大会に報告し承認を受ける。

 一、志位委員長が討論の結語をのべた。志位委員長は、二日間の討論の特徴などを概括した後、幹部会報告で提起したそれぞれの問題について、とくに留意すべき点などを解明した。党づくりの問題では、飛躍が必要であり、すぐれた経験から学ぶとともに、率直な自己分析、党機関での深い議論が必要であることを強調した。六中総決定徹底を一刻も早くすすめながら、あわせて五中総決定の中心点を語ること、綱領学習を前進させるとりくみを思い切って前進させることを呼びかけた。

 一、総会は、幹部会報告・結語を全員一致で採択し、総選挙勝利と第二十四回党大会決定の総仕上げのために全力を尽くす決意を新たにして散会した。

 一、総会に先だって開かれた十日の幹部会は、中央機関紙編集委員・四ケ所誠一郎氏の任を解き、藤田健氏を同委員に任命した。


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