2008年7月13日(日)「しんぶん赤旗」
国民の苦難軽減へ
党の存在意義発揮する時
日本共産党6中総終わる
総選挙勝利 党大会成功めざし
党勢拡大、前進から飛躍へ
志位委員長が結語
日本共産党の第六回中央委員会総会(六中総)は二日目の十二日、討論を続けた後、志位和夫委員長が結語をのべ、幹部会報告と結語を全員一致で採択しました。討論では、二日間あわせて四十五人が発言しました。
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志位氏は結語で、討論や全国からの感想で、幹部会の提起が積極的に受けとめられたことを紹介しながら、六中総が、綱領と情勢との響きあいへの確信、力をあわせて前進を切り開いてきた実践への確信、総選挙勝利にむけた新たな決意がみなぎり、展望をつかんだ会議になったとのべました。
討論で深められた「綱領と情勢が響きあう、新しい劇的な進展」について、(1)この変化が全党の攻勢的な奮闘によってつくられたという提起に強い共感が寄せられたこと、(2)国民の苦難軽減のために献身するという立党の精神、党の存在意義の発揮がこんなに求められているときはないこと、(3)「綱領と情勢の響きあい」のプロセスを発展させる最良の運動形態――「綱領を語り、日本の前途を語り合う大運動」を見いだしたこと――が大事だと強調。この「大運動」を百万人が参加する巨大な流れに発展させようとよびかけました。
総選挙勝利をめざす政治的構えとして提起した「総選挙の焦点は、政権の担い手の選択でなく、政治の中身の変革」との打ち出しは、自民党を見放し、進路を模索している人々にこたえるうえでも大事であるだけでなく、民主党が政治の中身をどう変えるか示せないなかでも「政治の中身の変革」を太く語ることが大事だと、その意義を強調しました。
総選挙勝利、党大会成功めざす党勢拡大の問題では、飛躍をつくりうる条件と可能性を確信をもってつかむとともに、すぐれた経験にてらして自らの活動の弱点にも目を向け、党機関で突っ込んだ議論をしながら実践にふみだそうと提起しました。
志位氏は、「若い世代での活動、とくに民青同盟への援助の抜本的強化」という新しい問題提起の位置づけについて、耐え難い生活苦と「自己責任」論という「二重の苦しみ」におかれている若者の悩み、苦しみを「とっくりと聞く」という姿勢を出発点にすることの重要性について強調。民青同盟地区委員会の再建も、悩み、実情、要望を聞くことからはじめてほしいとのべ、「この総会が若い世代の活動の強化でも画期をなす総会となったといえるように奮闘しよう」とよびかけました。