2008年7月12日(土)「しんぶん赤旗」

価格暴走

母さん、家計簿にらめっこ

節水・節電して1000円ずつ減らす

底値チェックしてもすぐ値上げ


 もう節約も限界―。食べ盛り、育ち盛りの子どもをもつお母さんたちが悲鳴をあげています。パン、牛乳から、豆腐、ちくわ、ソーセージまで食品の値上げはとまらず、実感している物価上昇率は10%を超えました。七月も電気・ガスの値上げがつづきます。

 「買い物に行くと、何でも値上がりで、朝のパンも四月から手作りです」と話すのは、高校三年と中学一年の子をもつ熊本県の女性(47)。

 米のとぎ汁は卵をゆでたりするときに再利用し、庭の花にもまきます。電子レンジやエアコンを使い終わったら、ブレーカーごと切ります。徹底した節水、節電で電気代、水道代を月千円ずつへらしました。

 「子どもは私立高校に通い、大学進学も希望しています。物価がどんと上がったけれど、夫の昇給は四月に千円だけ。もう余裕はありません」と女性は嘆きます。

 六歳、三歳、ゼロ歳の三人の子どもを育てる横浜市の女性(32)は、「二人が使う紙おむつも値上げで大変」といいます。

 「安いときは一パック七百九十八円だったのが九百八十円や千円超えるときも。気軽におむつが買えなくて、安い日にまとめ買いしてますが、五個買ったら千五百円の差です。前は三十二枚入りに四枚増量されていたおまけもなくなりました。枚数の多い小さいサイズをぎりぎりまで使ったり、子どもにも影響が出てしまいます」

 四月に第二子の出産のため実家に里帰りしていた東京都多摩市の女性(33)は、六月、久しぶりにスーパーに行き、驚きました。

 「底値はすべてチェックして一円、二円の単位で節約していたのに。えーっという上がり方で何も買えずに帰ってくることも何度もあります」

 「二歳になる娘は牛乳を毎日飲みます。安いときは一リットル百二十九円だったのが百五十六円と三十円近くも上がりました。卵や豆腐、納豆も値上げで毎日の食事にひびきます。どこを見直すか考えないと」。家計簿とにらめっこの毎日です。(染矢ゆう子)


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