2008年7月9日(水)「しんぶん赤旗」
火災の米原子力空母G・ワシントン
横須賀配備を延期
正式に発表
在日米海軍司令部は八日、八月に予定していた原子力空母ジョージ・ワシントンの横須賀基地(神奈川県)への配備が九月以降に延期になると正式に発表しました。五月の火災事故による損傷の修理が八月末までかかるためとしています。
修理後の横須賀基地への配備計画については、運用試験を含めて「最終決定していない」とし、具体的な到着予定時期などは明らかにしていません。
当初の計画によると、ジョージ・ワシントンは、五月末に横須賀を離れた通常型空母キティホークとの交代式を六月上旬にハワイで実施。七月末までハワイ沖での環太平洋合同演習(リムパック2008)に参加し、八月中旬には横須賀に到着する予定でした。
しかし、五月二十二日に大規模な火災が発生し、艦内の八十区画で電気ケーブルや機器類に損傷が出ました。
これを受け米海軍は計画を大幅に変更。リムパックにはジョージ・ワシントンに代えてキティホークを参加させ、両艦の交代式もジョージ・ワシントンが現在修理をしている米西海岸のサンディエゴ(カリフォルニア州)で八月に行うと発表していました。
このため、横須賀への配備は九月以降になることが確実視されていました。
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