2008年7月7日(月)「しんぶん赤旗」
環境問題 手をつなごう
札幌 市民サミット開幕
洞爺湖サミットを前に、市民や環境団体などが参加するG8サミット市民フォーラム北海道とG8サミットNGOフォーラムが共催する「市民サミット2008」が六日、札幌市内で開幕しました。NGOサミットの星野昌子代表が、「世界の市民と手をつなごう」とあいさつ。開会セレモニーでは、環境問題のシンポジウムが開かれ、活発に議論しました。
日本の枝広淳子さんは、福田康夫首相の「地球温暖化問題に関する懇談会」のメンバーです。「日本では科学に立脚した議論は聞こえない。欧州では、汚染者負担原則が共通の認識だが、日本ではまだそうなっていない」と述べ、NGOが果たすべき役割の大きさを強調しました。
社会運動家メダ・パトカルさん(インド)は「利益の追求が世界の天然資源、人的資源を奪っている。私たちが立ち上がり、自分たちの手に資源を取り戻そう」と語りました。
ウォールデン・ベローさん(大学教授=フィリピン=)は「投機の規制もなく、食料も危機的な問題だ。私たちが未来を決める力を握り、環境を守ることができる自信をもってすすもう」と述べました。
同サミットは八日まで環境、貧困、平和問題などの分科会を開催、議論を交わします。
■関連キーワード