2008年7月6日(日)「しんぶん赤旗」
なくせ貧困 守れ環境
国内外5000人 G8に要求
札幌
「貧困と格差をなくし、緑の地球を子どもたちへ」―。今年初めての真夏日となった札幌市で五日、「チャレンジ・ザ・G8 ピースウォーク」が開催され、海外を含め約五千人が会場の大通八丁目広場を埋めました。七日からの洞爺湖G8サミットを前に、「貧困と格差をなくし、平和と環境を守ろう」と世界に発信しました。
「田んぼ守れ」「米を作ってもメシ食えねえ」。強い日差しに、そろいの浴衣を着た農民のむしろ旗が翻り、「核兵器は廃絶せよ」「貧困をなくせ」と要求を書いた色とりどりののぼりやタペストリーを持った人たちが流れる汗をふきながら、続々と集まりました。
海外からの参加者や国内のNGO代表らが次々と登壇しました。
「新自由主義のもとでの市場化政策は私たちの森から資源を奪いました。食べ物はもうけのためでなく、民衆のためにある」。「変革のための先住民ネットワーク」のミニー・デガワンさん=フィリピン=は訴えました。
「食料危機にG8諸国は責任があります」と強調したのは、「アフリカ市民委員会」のグスタブァ・アッサさん。「平和を愛し、戦争と貧困のない世界を求めて連帯しよう」
主催者を代表して、道平和委員会の石田明義理事長は「G8各国の政府は戦争や環境破壊、貧困と世界が直面している諸問題の解決に責任を果たすべきです。さまざまな活動をしている私たちがともに平和で公正な新しい世界をつくろう」とよびかけました。
「平和サミット道連絡会」「道平和運動フォーラム」「ほっかいどうピースネット」が共同で開きました。
集会後、参加者は「世界の大国は軍事費を削って飢餓対策を」と声をあげ、市内の中心部を行進しました。
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