2008年7月4日(金)「しんぶん赤旗」
ビラ弾圧 またも
集合ポストに議会報告 書類送検
「党市議起訴するな」
東京・国分寺
東京都国分寺市で、マンションの集合ポストにビラを投かんした日本共産党市議が住居侵入容疑で書類送検されました。ビラ配布を刑事事件として立件する弾圧が続いていますが、オートロックの手前でのビラ配布が住居侵入にあたるとして送検されたのは異例です。警察への批判とともに、地検に不起訴処分を求める声があがっています。
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事件があったのは五月十八日。幸野おさむ国分寺市議(27)が、市内のマンション玄関内の集合ポストに議会報告のビラを配っていたところ、男性住人にとがめられました。
マンションの住人側が被害届を警視庁小金井署に提出。同署は六月九日、幸野市議を東京地検八王子支部に書類送検しました。
これまでに支援者らが「ビラ配布、知る権利・知らせる権利を守る国分寺の会(準備会)」を結成し、事件を不起訴とするよう地検支部に要請しています。
また、弁護士六人が六月二十日付けで、不起訴処分を求める意見書を地検支部に提出。意見書は「マンションのエントランスは住居に当たらず、市議の行為は何ら犯罪を構成しない。立ち入りにはビラ配布という正当な目的があり、平穏を乱すような立ち入り方でもなかった。捜査活動は違法・違憲だ」としています。
党国分寺市議団の川合洋行団長は「幸野市議が配ったのは、市民に市政を広く知らせるために政務調査費で発行したビラ。これを配るのは、市議の活動として当然だ。それを犯罪視し、捜査の対象とすることは、住民自治の基本を踏みにじるものだ」と批判しています。
支援する「会」では、五日午後二時から、JR国立駅北口の都教組北多摩西教育会館三階で決起集会(「会」結成のつどい)を予定しています。