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2008年6月29日(日)「しんぶん赤旗」
石原産業
今度は硫酸溶液流出
三重・四日市 基準値超す酸性水も
三重県四日市市は、石原産業四日市工場が水質汚濁防止法で定められた基準値を超える酸性の水を二十七日午前七時から二十分間、四日市港に排出したと同日発表しました。
市は周辺環境に影響はないとし、詳しい事故原因を調査しています。
また、同工場内のチタン製造プラントで同日午前四時五十分ごろ、ゴム製のポンプが破損して硫酸チタニルを含む水溶液約百リットルが漏れ出し、このうち約十リットルが防護堤を越えて四日市港に流出しました。
同社は、流出した硫酸溶液は水質汚濁防止法による排水基準値を下回っていたとしています。
石原産業は二十七日、四日市工場で施設の一斉点検を始めました。二十日間かけて各プラントの操業を順次停止し、安全性などを確認します。
一斉点検は、有毒ガス「ホスゲン」の違法製造など一連の不正や事故隠しが明らかになったことを受けて三十日から実施する予定でしたが、その後も事故が相次いでいるため、前倒しして始めたもの。