2008年6月24日(火)「しんぶん赤旗」
平和の思いこめ絵画展
吉永小百合さんらあいさつ
第五福竜丸展示館
東京・江東区の第五福竜丸展示館で二十三日、「特別展 男鹿和雄の描くヒロシマ・ナガサキ・オキナワ ウミガメと少年 第五福竜丸と海へ」のオープニング記念会が開かれました。
同特別展は二十四日から、八月十七日まで開催(月曜休館)。「となりのトトロ」などスタジオジブリ作品の美術監督を務めていた画家の男鹿和雄さんが、吉永小百合さんの原爆詩朗読CDに添えて描いた作品三十六点を展示します。CDは広島編、長崎編と、沖縄編の「ウミガメと少年」(野坂昭如原作)の三作。
記念会では、男鹿さんと吉永さんがあいさつしました。男鹿さんは、「第五福竜丸に寄り添うように展示されているのをみて、不思議な出会いを感じました。広島、長崎、沖縄、第五福竜丸の、四つの力が重なった展示会です」と語りました。
小学生のときに第五福竜丸被ばくのニュースを知ったという吉永さんは、毎日被ばく者の久保山愛吉さんの回復を祈っていたと、当時を振り返りました。また「今日は沖縄慰霊の日。(原爆が落とされた)八月六日、九日、十五日もこの展示会は開かれています。多くの人がここに来て、六十三年前のことを思いおこしてほしい」と語りました。
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