2008年6月24日(火)「しんぶん赤旗」
職務給廃止は凍結
店長に残業代、8月から
マクドナルド
日本マクドナルドは二十三日、直営店長ら「名ばかり管理職」を対象に導入する予定だった新しい賃金制度を凍結し、残業代を八月から支給することを明らかにしました。
新制度では、残業代を支給する代わりに店長らに払われていた職務給を廃止する方針で、「給与の付け替え、名ばかり残業代だ」と批判の声があがっていました。
同社は、店長への残業代支払いを命じる東京地裁判決などを受けて五月、二千数百人の店長に残業代を支給すると発表。しかし、「人件費増にはならない」として、職務給を廃止したうえ、「残業時間を限りなくゼロに近づけ、残業は許可を得て行う仕組みを徹底させる」などとしたことから、「サービス残業が増えるだけだ」「給与がむしろ減額になりかねない」との声が相次いでいました。
ただし同社は、今回の事態は残業代支払いと新制度の導入を同時に行おうとしたためだとし、新制度の導入は今後も目指していくとしています。
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