2008年6月24日(火)「しんぶん赤旗」
消費税増税の方向
福田首相 派遣労働の改善表明
福田康夫首相は二十三日、通常国会閉会を受け記者会見しました。
十七日に「決断しないといけない。大事な時期だ」と発言した消費税増税については、「方向としてはそういうことだ」と述べました。一方、実施時期については「二、三年の長い単位で考えた話だ」と述べ、景気動向など総合的に判断するとしました。
福田首相はまた、後期高齢者医療制度や非正規雇用拡大に対する国民からの批判をうけて、社会保障や雇用などの重要政策について「五つの安心プラン」を七月中にまとめるとし、そのなかで医師不足問題について「医師の養成数を増やしていく」と表明しました。
派遣労働など非正規雇用についても、「希望すれば正社員になれるよう支援する」と述べ、社会問題となっている日雇い派遣について労働者派遣法改正を含め対策を講じていく考えを示しました。
通常国会について首相は、民主党との修正で成立させた政官の癒着を強める国家公務員改革基本法をあげ、「(『ねじれ』国会のもとでも)与野党が協力すれば大きな力が発揮できた」と述べ、今後の自民・民主の協調路線に期待を示しました。
アメリカが、北朝鮮のテロ支援国家指定解除を検討していることについては、朝鮮半島の非核化は日本の平和と安全にも重要だとし、「米朝間の話し合いを基礎に、核の問題で着実な前進が実現するよう、米国とも緊密に連絡をとる必要がある」と述べました。
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