2008年6月23日(月)「しんぶん赤旗」
「社会変えよう」 青年が連帯
「楽しく生き生き仕事したい」
神奈川 大集会成功へシンポ
「楽しく生き生き仕事したい!」と二十二日、「全国青年大集会」(十月五日開催)の神奈川県プレ企画「きいて・学んで・と〜きんぐ〜!」が横浜市中区のかながわ労働プラザ・ホールで開かれました。神奈川労連、建設労連の両青年部、神奈川青年ユニオン、民青同盟県委員会などでつくる実行委員会主催で、約百人が参加、佐野かな子実行委員長が、「仕事をしていく上でもためになる、励まされるようなシンポにしたい」とあいさつしました。
シンポジウムでは、働く権利クイズ、関西勤労者教育協会の槙野理啓氏の記念講演「働くって素晴らしい」や、保育、建設、医療、公務、福祉、派遣など各分野の青年によるパネルディスカッション、会場発言を通して、仕事の実態や働きがい、労働組合活動の大切さについて交流しました。
会場発言で、神奈川青年ユニオンの三宅洋執行委員は、不当解雇された青年が解雇予告手当二カ月分を払わせた経験を紹介。パネリストで派遣労働者の男性が職場の同僚などからお仕事実態調査アンケートを集め、取り組みを知らせていることを報告すると、会場から拍手がわき起こりました。
参加者は、神奈川から四百人の参加で青年大集会を成功させること、お仕事実態調査アンケートを千人から集めることなどの行動提起を拍手で確認しました。
日本共産党から、むねた裕之衆院比例候補、古谷やすひこ衆院神奈川3区候補、西脇たくや同15区候補、もりや浩一座間市青年・雇用・平和対策委員長(市議候補)が参加しました。
派遣法の抜本改正を
大阪 自己責任論乗り越えて
「若い世代の雇用・貧困問題にどう立ち向かうか―自己責任論をのりこえて」と題する学習交流会が二十二日、大阪市の西成区民センターで開かれ百九十人が参加しました。住吉、住之江、西成、浪速、大正の各区労連、民青同盟木津川南地区委員会、日本共産党同地区委員会などで構成する実行委員会の主催。
代わりがきく日雇い派遣だからと四十キロの冷蔵庫を運びつづけさせられた経験を告発した三十四歳の女性は「派遣労働者の心の叫びが共鳴して広がったのは世論の力。ゆがんだ軌道を元に戻したい」と話しました。
日本共産党の山下よしき参院議員、「ネットカフェ難民」を取材している民青新聞記者の富山健さんが講演しました。
富山さんは取材で出会った若者の実態を紹介し、「多くの若者が、“自分は大したことのない人間なんだ”と思わされている。あきらめている人たちと連帯することなしに社会を変えることはできない」と話しました。
山下議員は、志位和夫委員長の「派遣労働」の質問に、福田康夫首相が「好ましくない」と答弁するなど、財界・大企業の「雇用戦略」が深刻な矛盾に直面していると指摘。派遣法の抜本的改正への党の立法提案にふれ、「潮目のとき」と語りました。
閉会にあたり、「私たちは自己責任を乗り越え、政治や社会に目を向け、自らの生活実態や周りの若い世代の実態を集め、社会や政治に対して告発していきます」との集会アピールを採択しました。
団交しタイムカード
京都 実感できた労組の力
労働者派遣法の抜本改正を求めて、日本共産党京都府委員会と民青同盟府委員会が主催する「学ぶ・つながる・変える 雇用大集会」が二十一日、京都市中京区で開かれ、ホームページや看板を見てきた青年など百八十人が参加しました。
日本共産党の山下よしき参院議員が講演し、偽装請負の告発など青年のたたかいが世論を動かし、非人間的な派遣労働の実態を告発した志位和夫委員長の国会論戦などで、大企業の雇用戦略を追いつめてきたと強調し、日本共産党の派遣労働者保護法を紹介しました。
交流では、スーパー・フレスコでサービス残業をなくそうと労働組合を結成した、男性(24)らが発言。ずさんな労働時間管理に疑問を持ち、地域ユニオンに相談して組合結成にいたった経過などに触れ、「団体交渉で七月からはタイムカードを導入させた。労働組合の力のすごさを実感している」と語りました。
製造業の青年派遣労働者らが組合を結成し、労働条件改善を勝ち取る成果や、教員の超過勤務で採用一年目でうつ病などで休職する実態と是正の運動、民青同盟の青年雇用アンケートの取り組みが紹介されました。京都府・市議会で、党議員団の論戦と運動で雇用対策が前進していることが報告されました。
京都総評の岩橋祐治議長が連帯あいさつし、日本共産党の成宮まり子府国政委員長(参院京都選挙区候補)が司会をつとめました。
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