2008年6月22日(日)「しんぶん赤旗」
公的医療保険を要求
全米各地 保険会社に抗議しデモ
【ワシントン=鎌塚由美】米民間保険の業界団体が年次総会を開くのにあわせ、利益追求を優先する保険会社に抗議し、公的医療保険制度を求めるデモが十九日、全米各地で行われました。
カリフォルニア看護師協会によると、看護師や患者、労働組合の活動家など主催者発表で三千人がサンフランシスコでの行動に参加。「保健医療にイエス、民間保険会社にノー」などと書かれたプラカードを掲げ、公的医療保険の創設を目指し連邦議会下院に提出されている「676法案」への支持を表明しました。
行動は、業界団体が総会を開いたサンフランシスコのほか、ニューヨーク、ボストン、シカゴ、フィラデルフィア、ボルティモアなど約二十の都市でも取り組まれました。
南部ケンタッキー州ルイビルの地元紙「ルイビル・クーリエ・ジャーナル」(電子版)によると、同市にある大手保険会社本社ビルの前では、五十人以上が抗議行動に参加。「私たちみんなは健康でいる権利がある」と書かれたプラカードを掲げ、誰もが安心して受けられる公的医療保険の実現を訴えました。