2008年6月21日(土)「しんぶん赤旗」
国民春闘共闘 厚労省前で
最賃1000円へ ハンスト
「今年こそ千円以上めざし最低賃金の大幅引き上げを」。今月末にも開かれる中央最低賃金審議会を控えて全労連などでつくる国民春闘共闘は二十日、厚生労働省前で大幅引き上げを求めるハンガーストライキを行いました。地方でもハンストや街頭宣伝などを実施。農民や業者らとともに、「生活できる最低賃金にせよ」と求めました。
今年度は、憲法二五条の生存権が盛り込まれた改定最賃法のもとで初めての審議となります。
厚労省前では午前八時すぎ、三十八人がハンストを開始。「今の最賃額では人間らしく生きられない」「千円になったら(月に)プラス五万円 アパート借りれる」とのプラカードを掲げて、最賃の全国平均額六百八十七円にちなんで、午後八時前まで六百八十七分間座り込みました。
最低限の生活保障を考える路上フォーラムと称して、農民連の笹渡義夫事務局長や生存権裁判支援連絡会の日比野正興さんが訴え。「国民の暮らしの底上げのなかでこそ、農業再生の展望もある」(笹渡氏)「生活保護も最低賃金も人間らしい生活ができる水準まで引き上げさせよう」(日比野氏)と語りました。
同省と人事院前での行動には約四百人が参加。全労連の小田川義和事務局長は、最賃額を高卒初任給の水準まで引き上げることが検討されていることにふれ、現在の初任給の最低水準は生活保護水準より低いと指摘。「改正最賃法の生存権にもとづいて、最賃も初任給も引き上げを求めていこう」とのべました。
日本共産党の小池晃参院議員が激励し、国会報告しました。