2008年6月21日(土)「しんぶん赤旗」
築地市場移転撤回を
“安全宣言”の誤り認めよ
都議会委で小竹議員追及
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東京都が築地市場(中央区)を高濃度の有害物質で汚染された東京ガス工場跡地(江東区豊洲)に移転しようとしている問題で、日本共産党の小竹ひろ子都議は二十日の都議会経済・港湾委員会で、都が“安全宣言”をして移転計画を推進してきたことを批判し、移転を白紙撤回するよう迫りました。
小竹氏は、同跡地で調査するたびに深刻な土壌・地下水汚染の実態が判明した経過を説明。東京ガスが一九九八―九九年に三十メートル四方ごとに行った調査では、環境基準の千五百倍のベンゼン、四百九十倍のシアン化合物が検出され、中央区や市場関係者から批判があがったにもかかわらず、都が“安全宣言”を繰り返し、移転計画を本格化させたと批判。
都が今年実施した十メートル四方ごとの調査で、四万三千倍のベンゼン、八百六十倍のシアン化合物が検出されたことを示し、「都は間違いを認め、市場関係者と都民に謝罪すべきだ」とのべました。
小竹氏は、都が地下の粘土層(有楽町層)は「水を通さない」として、同層以深の汚染調査をしていない問題について、新交通「ゆりかもめ」や水道管の建設で同層より深いボーリングやくい打ちを行い「すでに汚染されている」とし、調査を拒む都を批判しました。
都中央卸売市場の宮良真部長は、“安全宣言”が「適正だった」とし、深い地層の調査を拒否しました。
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