2008年6月16日(月)「しんぶん赤旗」

過労死・過労自殺110番

労災補償など相談

全国ネット


 過労死弁護団全国連絡会議と医師らでつくる過労死一一〇番全国ネットは十四日、過労による自殺や疾患の労災補償などの電話相談「過労死・過労自殺一一〇番」を行いました。

 二十九都道府県で九十一件の相談が寄せられました。内訳は、労災補償が四十九件(うち死亡は十九件)、過労死の予防や働き過ぎに関する相談が二十八件、その他が十四件でした。

 四十代の大学職員の男性は、「月百時間の残業を三十年続け、倒れて入院しました。残業代は月二十時間分しか払われていない」と話しました。

 自殺に追い込まれたケースは十件ありました。五十代のシステムエンジニアの男性は、終電で帰る長時間労働を続け、自殺しました。自殺の前には「仕事のミスで会社を辞めさせられるかもしれない」といっていました。

 精神疾患の相談も増えています。製造業の男性は、休日出勤、長時間労働の上、上司から「消えろ」などとば声を浴びせられ、土下座を強要されるなどして精神疾患にかかり、休職していると訴えていました。



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