2008年6月15日(日)「しんぶん赤旗」
核廃絶運動 前進のとき
非核政府の会が全国総会
非核の政府を求める会は十四日、第二十三回全国総会を東京都内で開き、核兵器廃絶をめぐる世界の動きに新しい変化が生まれているもと、非核の日本を求める運動を大きく前進させようと議論し、新方針を採択しました。
常任世話人の原和人氏(全日本民医連前副会長)が総会議案を報告しました。国連総会での核兵器廃絶決議の採択、キッシンジャー米元国務長官ら核保有国支配層からも核兵器廃絶の提唱が相次ぐなど、核廃絶を求める国際的な世論の高まりが注目されるとのべるとともに、国内外の期待に背を向け続けている日本政府の姿勢を厳しく批判。非核の政府、非核の政治を求める運動を大きく前進させるときだと強調しました。
藤田俊彦(前長崎総合科学大学教授)、笠井亮(日本共産党衆院議員)の両常任世話人が補強報告しました。藤田氏は、米国の核戦力の現状、核兵器と非核兵器を統合する新たな核戦略を指摘。オーストラリア政府の核廃絶をめざす動きなどについても紹介しました。
笠井氏はこの一年、改憲問題などで情勢が前向きに切り開かれてきたことにふれつつ、核廃絶について「日本政府は国連や国際会議の場でブレーキ役を果たしてはならない」とのべ、会の活動の強化を訴えました。
討論では、原爆症認定問題、各地の非核日本宣言運動などについて活発な発言がつづきました。
広島、長崎両市長はじめ自治体首長らのメッセージが紹介されました。「国民のみなさんへの訴え」を確認しました。
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