2008年6月13日(金)「しんぶん赤旗」

拘束2万人の釈放を

イラク閣僚、米軍に要求


 【カイロ=松本眞志】イラクのミハエル人権相は九日、米軍が不法拘束しているイラク人二万一千人の釈放を要求しました。バーレーン紙アハバル・アルハリージが報じました。現役閣僚の人権相が米軍に対して被拘束者の釈放を公式に求めたのは初めてです。

 ミハエル氏は、イラク連邦議会が旧フセイン政権関係者を含む被拘束者の釈放を定めた特赦法を承認したにもかかわらず、米軍が、国際法や国連の勧告を無視し、証拠や司法調査もないまま二万一千人を拘束し続けていると批判。拘束されている人のなかに五百人の子どもも含まれているとしています。

 イラクではこれまで、人権団体などが米軍のイラク人の不当拘束を非難し、釈放を要求してきました。米軍側はこれらの要求を拒否し続けています。



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