2008年6月11日(水)「しんぶん赤旗」
車排ガス
規制目標を合意
独仏、EU委基準を支持
【パリ=山田芳進】フランスのサルコジ大統領とドイツのメルケル首相は九日、ドイツ・バイエルン州で会談し、欧州連合(EU)域内での自動車排ガス規制目標について合意しました。
EU委員会はすでに、二〇一二年までに車が排出する二酸化炭素量を、一九九五年比35%減の走行一キロ当たり平均百二十グラムとする目標を設定していました。
これに対しEU域内の自動車メーカーは、基準が厳しすぎると反対。ドイツ政府も、目標達成は難しいとの見方を示していました。
この日の首脳会談では、一転してEU委員会の目標を支持することで合意。さらに委員会に対し、二〇二〇年までに一キロ当たり九十五―百十グラムに削減するという目標設定を求めていくことで一致しました。
ただメルケル首相は、この基準は新機種に適用されるもので、既存車種については徐々に適用していくと強調しました。
今回の首脳会談は、来月からEU議長国を務めるフランスが、環境、原油価格高騰、移民問題など任期中に優先的に取り組む課題について、ドイツの協力を得ることが目的でした。
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