2008年6月6日(金)「しんぶん赤旗」
都営地下鉄大江戸線
全駅にホームさく
2013年度までに設置
視覚障害者など長年の運動実る
東京都交通局は五日、都営地下鉄大江戸線の全三十八駅のホームすべてに、可動式ドア付きの転落事故防止さくを二〇一三年度までに設置すると発表しました。視覚障害者や日本共産党などの長年の要望が実ったものです。
都営地下鉄線では、二〇〇〇年にホームさくが設置された三田線を除いて、視覚障害者ら乗客がホームから転落し死傷する事故が相次ぎ、視覚障害者と家族でつくる東京視覚障害者協会などが調査に取り組み、都にホームさく設置を繰り返し要望していました。
都は要望を受けて昨年、交通局内に検討委員会を設置し検討してきました。今年度に詳細設計を行い、一〇年からホームさくの設置工事を開始し順次使用を開始する計画で、費用は約百二十億円を見込んでいます。
ホームさくは現在、都営三田線のほか東京メトロ丸ノ内線など都内七百四十三駅中百五十駅に設置されています。
日本共産党の、たぞえ民夫都議(都議会公営企業委員会副委員長)の話 大江戸線は都営地下鉄で最も転落事故が多い路線で、ホームさくの設置は視覚障害者らの長年の願いでした。私も三月の予算都議会でも取り上げました。乗客の安全を守るため、残された新宿線、浅草線でもホームさくの設置を都に働きかけていきたい。