2008年6月5日(木)「しんぶん赤旗」
投機資金の規制急務
サミットで積極的提案を
吉井議員
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日本共産党の吉井英勝議員は四日、衆院内閣委員会で食料・原材料の暴騰について質問し、高騰をもたらしている投機資金の規制を求めました。
吉井氏はコメ、トウモロコシ、小麦などの穀物輸出価格が三年前にくらべ、二倍以上になっていると指摘。ニューヨーク(原油先物取引市場)で原油価格がこの一年で二倍に高騰し、五月には最高値で一バレル百三十五ドルを超えたことなどを示し、世界経済と人類の生存にとって投機資金の規制は急務として、政府の認識をただしました。
大田弘子経済財政政策担当相は「原油価格高騰の原因として投機マネーの存在は否定できない」とした上で、「規制は必要だと思うが難しい」などと答弁。
さらに吉井氏が洞爺湖サミットにおいて日本が投機資金の規制について何らかの提案をするのか質問したのに対しても、町村信孝官房長官は「議論には上るだろうが、有効な答えは出せない。知恵がほしい」と答弁しました。
吉井氏は投機資金の規制は人類の将来を左右する問題として、議長国にふさわしいイニシアチブを発揮するよう求めました。