2008年6月5日(木)「しんぶん赤旗」
“核廃絶をサミットの議題に”
市町村長101人賛同
北海道
七月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)で、唯一の被爆国の政府として「核兵器廃絶」を主要議題とするよう福田首相に申し入れる賛同署名が北海道で大きく広がっています。国民平和大行進道実行委員会は四日、道内百八十市町村のうち、百一人の首長が賛同し、副市長、副町長、副村長十二人、議長五十八人、教育長五十八人が福田首相にサミットで核兵器廃絶を議題にするよう求めていると記者発表しました。
工藤富美子実行委員長(新日本婦人の会道本部会長)は「核兵器廃絶を訴える国民平和大行進の参加者が市町村を回ってよびかけ、サミット開催の地元から多くの市町村が声をあげました。核兵器廃絶の大事な機会にしてほしい」といいます。
道原水協の岩淵尚事務局長は「平和大行進のスタート地点、礼文町町長はじめ、沿線の市町村で面談したほとんどの人が賛同」と語りました。
道内通し行進者の小川基弘さんは、訪問した首長らがどこでも歓迎してくれたと発言しました。「ある市長は、戦争の悲惨さを体験していない世代が増え、核兵器廃絶を訴えることが大切だと話しました。『原爆パネル展を開きたいので資料提供を』との申し出もありました」
一九八五年にノーベル平和賞を受賞した核戦争防止国際医師会議(IPPNW)元共同会長で、「平和と社会的責任のためのマレーシア医師の会」会長のロナルド・マッコイ氏から寄せられた「みなさんの重要な取り組みにお祝いを申しあげます」とのメッセージも紹介されました。
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