2008年6月4日(水)「しんぶん赤旗」

30人学級 東京都にも

「会」が200万署名を開始


 「東京で三十人学級を実現する連絡会」は三日、東京都庁で記者会見し、都に三十人学級の実施を求める署名活動を始めたと発表しました。六日に都民集会を開き、運動を本格化させるとしています。

 「会」は、作家の雨宮処凛さんや脚本家の小山内美江子さん、東大名誉教授の大田堯さん、俳優の渡辺徹さんら八人が呼びかけ人となり結成。東京都教職員組合(都教組―全教加盟)、東京都公立学校教職員組合(東京教組―日教組加盟)が協力して進めています。両組合が、子どもの教育条件に直接関係する問題で共同して署名に取り組むのは初めてといいます。

 会見には、都教組の中山伸委員長、東京教組の谷口滋委員長、呼びかけ人の堀尾輝久・東大名誉教授が出席。中山氏は「全国でただ一つ少人数学級に踏み出していない東京で実現をめざす一点での署名です。都民の大きな世論を集めたい」と語りました。

 谷口氏は、「他の道府県で実現している時代に、財政的に余裕のある都がまだ踏み切っていない。なんとか一年生からでも実現をというのが私たちの願い」と述べました。文部科学省が、教員の弾力的運用による自治体独自の少人数学級実施を認めた二〇〇二年以降、全国の道府県で少人数学級の導入が広がっており、未実施は東京都だけです。

 署名は、東京の子どもの数にあたる二百万人を目標としており、十二月までに都知事に提出し、都議会にも請願するとしています。

 六日の都民集会は、午後六時半から千代田区の日本教育会館一ツ橋ホールで開きます。



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