2008年6月3日(火)「しんぶん赤旗」

原子力空母(Gワシントン)の交代式延期

米軍 火災事故調査・修理長びく


 八月に米海軍横須賀基地(神奈川県)への配備が狙われている米原子力空母ジョージ・ワシントンで起きた火災事故のため、ハワイで予定していた同空母と通常型空母キティホークの交代式が延期されたことが分かりました。米軍準機関紙「星条旗」一日付が報じました。

 同紙によると、これまで横須賀を母港にしていたキティホークとの交代式は来週行われる予定でした。ところが五月二十二日、南米沖を航行中のジョージ・ワシントンで火災事故が発生。米海軍は同空母のハワイ行きを延期しました。

 同空母は、サンディエゴ(米カリフォルニア州)に停泊中で、火災による損害状況の調査と修理を行っています。

 キティホークとの交代式を改めていつにするのか、六月末から始まる環太平洋合同軍事演習(リムパック)に参加できるかどうかといった決定は最終的な調査結果に基づいてなされ、それには約一週間かかる見込みだとしています。

 同紙によると、ジョージ・ワシントンの火災は数時間続き、船の複数のパーツに異常な熱を引き起こしたとしています。米海軍は「原子炉の安全性に関する問題はない」などとしています。しかし、交代式の延期という事態を考えると、極めて深刻な事故の可能性があり、原子力空母の安全性が改めて問われます。



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