2008年6月1日(日)「しんぶん赤旗」
「星条旗」が井上議員質問報道
米軍向け有料道路無料パス問題
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「軍の有料道路無料パスが綿密な調査にあっている 日本の政治家がツアーやレジャー目的の使用に疑問」―。米軍準機関紙「星条旗」三十一日付がこういう見出しの記事を大きく掲載しました。日本共産党の井上哲士参院議員が、米軍車両による有料道路の無料通行問題を国会で追及したことに関する記事です。
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「星条旗」紙が日本共産党の国会議員の質問を報じるのは異例中の異例です。井上氏が取り上げた問題の重大性を物語るものです。
記事は、井上氏が四月の参院外交防衛委員会で、“公務”の米軍車両だけでなく、観光バスツアーや基地内で米軍関係者が私的に借りるレンタカーにも有料道路の無料チケットが発行され、その通行料を日本政府が肩代わりしている問題を取り上げ、批判したことを詳しく報じています。
同紙は、井上氏にも直接取材し、二〇〇七年度に日本政府が米軍のために肩代わりした有料道路の通行料の総額は八百四十万ドル(八億八千万円)に上ることを指摘。井上氏が“(日本国民の)税金を(米軍の)レジャーのために使うのは地位協定違反だ”“米軍車両のために通行料を支払うのはすべてやめるべきだ”と述べたことを紹介しています。
井上氏の質問後、日本政府が四月二十三日に無料チケットの使用について詳細を米軍に問い合わせてきたことを明らかにし、現在、公式の回答を待っているとしています。