2008年5月31日(土)「しんぶん赤旗」
空自機商戦
久間元防衛相の関与記載
赤旗日曜版スクープ 山田洋行社内メール入手
軍需商社の山田洋行(本社、東京都)が自衛隊の次期輸送機(CX)商戦で、久間章生元防衛相を頼っていた―。そんな内容を記した同社の社内メールを日曜版編集部が入手しました(詳報は日曜版六月一日号)。
メールは山田洋行の米津佳彦社長に、同社の米国子会社社長が二〇〇七年一月十八日に送信したもの。
山田洋行は、元専務の宮崎元伸被告(前防衛事務次官の守屋武昌被告への贈賄罪で起訴)が設立した「日本ミライズ」(本社、東京都)とCXエンジンの代理店権を争っていました。
メールが送信されたのは、エンジンを製造する米ゼネラル・エレクトリック(GE)社が、代理店権を山田洋行からミライズに移す意向を表明した直後です。
メールには「昨年、久間議員の書簡をコーヘン(原文のママ、コーエン元米国防長官)経由でGEの然るべき人に渡すよう動いてもらい」と書いています。
山田洋行関係者は、日曜版編集部に「〇六年秋口に山田洋行の役員が『いま久間氏らにGEの代理店権維持を頼んでいる』『元米政府高官にお願いする。金も使う』と話していた」と証言しています。
CX商戦への久間氏の関与をめぐっては参院外交防衛委員会の証人喚問(二十二日)で、宮崎被告が「山田洋行のある方が、私の部下や海外メーカーの日本支社に『久間先生に後見人になっていただいた。もう今からは私(宮崎被告)に対して恐れることはない。先生方なんて金を出せばどうにでもなる』と発言」した、と証言しています。
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