2008年5月30日(金)「しんぶん赤旗」

BSE問題

米産牛 輸入中止に

食健連が厚労省に要請


 全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は二十九日、BSE(牛海綿状脳症)の安全体制が確保できない米国産牛肉の輸入中止と国内の万全な安全体制を取るよう厚生労働省に要請しました。

 米国産牛肉をめぐっては、BSEの特定危険部位となっている脊柱(せきちゅう)が日本に輸入され、四月二十三日に牛丼店から見つかる事件がおきています。しかし、全面輸入中止措置をとった二〇〇六年の前回と違い、米側輸出工場だけの中止にとどめています。

 全国食健連の坂口正明事務局長らは、違反が続いていることはBSEの安全性に甘い認識があるからだと強調。「米国は牛肉骨粉を鳥のえさにするなど流通を禁止していない。輸入を全面中止して、日本並みの安全体制を求めるなどき然とした対応をすべきだ」と求めました。

 全国食健連の代表は、総務省が二十三日に輸入食品の検査が業者まかせなどずさんなものだと指摘する勧告書を出していることを指摘。「水際のチェックシステムが稼働しているという態度はおかしい」と批判し、人員増をはじめ米国産牛肉の全箱検査の再開を求めました。



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