2008年5月29日(木)「しんぶん赤旗」

キティホーク離日

米原子力空母 8月配備狙う

横須賀


 一九九八年八月から米海軍横須賀基地(神奈川県)に配備されていた通常型空母キティホーク(排水量約八二〇〇〇トン、乗組員約二千八百人)が二十八日、日本での任務を終えて横須賀を出港しました。米海軍は同空母の後継艦として、八月にニミッツ級原子力空母ジョージ・ワシントンを配備する計画です。

 横須賀基地内での式典でシーファー米駐日大使は、キティホークが九八年の配備以来、イラク南部監視作戦(サザンウオッチ)、「対テロ」報復戦争、イラク戦争への参戦を繰り返してきた経歴を紹介し、「日米同盟の目に見える象徴だった」と称えました。

 キティホーク空母打撃群のレーン司令官は、「今日は新しい時代の始まりだ。八月に再び会いましょう」と述べて乗船しました。同司令官はジョージ・ワシントン打撃群司令官として、再び横須賀に着任する予定です。

 一九七三年に「概ね二、三年」という約束で始まった横須賀への空母配備は、原子力空母配備によって恒久化が狙われています。

 六一年に就役したキティホークは米海軍が保有する最も古い艦船で、最後の通常型空母です。八月ごろに米本土に配備され、〇九年に退役する計画ですが、あと数年実戦配備が継続されるとの見方もあります。



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