2008年5月24日(土)「しんぶん赤旗」

後期高齢医療

血通わぬ冷酷政治

小池氏出演ラジオ番組 放送中に反響50余


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 日本共産党の小池晃政策委員長は二十三日放送のラジオ番組「ミッキー安川のずばり勝負」に出演し、後期高齢者医療制度や日本の政治について、一時間半にわたり語りました。

 番組は、リスナーからの電話やメールに小池氏が答えていく形式で進みます。「会社を廃業することになった。小泉(純一郎元首相)さんが悪魔に見える」「民主党から連立政権の要請があったらどうするのか」「党名を変えたほうがいい」「道州制をどう考えるのか」など、この日届いた質問は五十通以上。司会の女性は「今日はすごいですね」と反響の多さに驚きました。

 話題の中心は後期高齢者医療制度です。七十六歳の安川氏がこう制度を批判しました。

  安川 七十五歳すぎると政府の扱いが“あなたいらないよ”という感じ。夢も希望もなくなっちゃう。

 小池 日本は長生きを喜ぶ社会だった。今度のやり方は長生きすればするほど肩身が狭くなる。日本の一番いい伝統を壊す制度です。「今度ばかりは自民党許せない」という声がたくさん来ています。

 小池氏は、同制度ができたのは二〇〇五年九月の「郵政選挙」で与党が衆院で三分の二以上の議席をとったあとだと指摘し、「あまりまともに検討しないでつくった。小泉『改革』の暴走のツケが回ってきている」と述べました。

 安川 いままで政治が見えてなかったが、最近見えてきた。

 小池 痛みが直接襲っていますからね。いまの政治で欠けているのは温かさ。人間の血が通うような政治じゃない。

 「後期高齢者医療制度をどのように廃止していくのか」という視聴者の質問に、小池氏は「野党四党が廃止法案を出す。これを参院で可決して衆院に送る」と答えました。これに対し、安川氏は「自民党がもし反対すれば、自民党はおしまいだ」と話しました。

 小池氏は「これは本当に冷たい制度だ。廃止に向けて全力をつくす」と決意を語りました。



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