2008年5月20日(火)「しんぶん赤旗」
男女均等待遇を要望
婦団連 厚労省などと交渉
日本婦人団体連合会(婦団連、堀江ゆり会長)は十九日、衆議院第一議員会館で、男女平等・女性の地位向上を求める要望書にもとづいて、厚労、文科、農水の各省、内閣府と交渉しました。「慰安婦」問題の解決をめざす院内集会を開き、五十人が参加しました。
要望したのは、雇用分野での男女平等と均等待遇の推進、農山村での男女共同参画の確立、子育て支援策と高齢者が安心して暮らせる条件整備など。加入団体代表から「後期高齢者医療制度は人生を年齢で輪切りにする制度、すぐに廃止を」「労働者派遣法を抜本改正し、登録型派遣・日雇い派遣を早急に禁止してほしい」「子どもの学力向上のためには一斉学力テストではなく、教員定員増と国の責任での三十人学級実現が必要だ」の声が出されました。
日本共産党の紙智子参院議員に、一万人分の選択的夫婦別姓導入など民法改正を求める請願署名や、戦時性的強制被害者問題解決促進法制定を求める請願署名などの三つの署名を手渡しました。
「慰安婦」問題では、国連人権理事会が日本の人権状況について九日に実施したUPR(普遍的定期審査)で、日本政府が「慰安婦」問題を解決するよう指摘されたことが報告されました。日本共産党前参院議員の吉川春子さんが、国連や国会でかたくなに解決を拒んできた日本政府の対応や経緯について講演しました。