2008年5月19日(月)「しんぶん赤旗」

食油利用の車を見学

長野 菜の花サミット閉幕


 長野県大町市で開かれていた第八回全国菜の花サミットは二日目の十八日、十一の分科会を開いたあと大会宣言を採択し、閉幕しました。

 分科会は、菜種生産・搾油、廃食油を加工したバイオディーゼル燃料(BDF)、地域資源の循環デザインなどに分かれて交流。搾油施設やバイオ軽油精製作業所の現地見学会も行われました。

 てんぷら油などの廃食油を加工せずに濾過(ろか)してそのまま利用するSVO(ストレートベジタブルオイル)の分科会では、実際にSVOで走行している車五台を前に参加者が交流。「車からてんぷら油のにおいがする」と一様に驚きました。参加者は、SVOを使用するために仕様変更した個所や廃食油の濾過方法などについて意見を交わしました。

 サミットは、▽温暖化効果ガスの削減目標・計画の確立▽地域社会の自立を基本にした資源循環の強化、担い手の育成、国境を越えた交流の支援▽地産地消の原則を尊重したバイオ燃料普及の対策―を日本政府に要請する大会宣言を採択しました。



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