2008年5月15日(木)「しんぶん赤旗」
牛の感染症・ヨーネ病検査
農水相「再開する」
紙議員に
ヨーネ病の検査が昨年十月から半年以上も中断している問題で、若林正俊農水相は、新しい検査方法を導入して再開する意向を明らかにしました。十三日に開かれた参院農水委員会で、日本共産党の紙智子参院議員の質問にこたえたもの。
ヨーネ病は感染してから発病まで数年かかり、その間にも病原菌を出すため、早い時期に感染の有無をつかむことが重要として、家畜伝染病予防法で定期的な検査が義務付けられています。
紙参院議員は、神奈川県で昨年十月、ヨーネ病検査で擬陽性が見つかり、乳製品が自主回収されて以来、検査が行われていないことを指摘。「検査が中断したままでは、ヨーネ病をまん延させることになりかねない。どのように検査を再開するつもりか」「酪農家から切実な訴えがでている。確定診断がでるまで三カ月間出荷ができず、陰性だと被害は補償がない。この場合も被害補償すべきだ」とただしました。
農水省の佐藤正典安全局長は、新たにスクリーニング(振り分け)検査を行い、そこで陽性となったものにしぼって確定診断の検査を再開するようにあらためたいと説明しました。若林農水相は「まずは早く白黒をつける。生産者の負担がないように力を入れていきたい」と約束しました。