2008年5月15日(木)「しんぶん赤旗」
買いたたき是正 公取委が初勧告
下請法違反
公正取引委員会は十四日、二〇〇七年度の「下請法の運用状況」を発表しました。それによると、下請代金支払遅延等防止法(下請法)に違反する行為に対して最も厳しい処分である勧告措置が十三件にのぼりました。〇四年の改正下請法施行以来の最多です。
その中には、通常支払われる金額より著しく低い代金額を決める「買いたたき」行為が初めて含まれました。
当初契約価格を大幅に差し引いて支払う「減額」行為で、公取委の指導により親企業から減額分の返還を受けた下請け事業者数は三千七百三十六社、返還金額は十億八千八百四万円。業者数、額とも〇四年度以降の最多です。また、代金の「支払い遅延」や発注品の「受領拒否」などを含む違反事件総数は二千七百五十三件でした。
公取委は「原材料高などの中で、大企業による下請け単価削減の拡大に注意を払って調査に当たった」と述べています。大企業による下請けいじめがいっそう横行していることを示しています。
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