2008年5月14日(水)「しんぶん赤旗」
大阪府財政再建試案
障害者の声聞いてください
府庁前 3千人が抗議集会
大阪府改革プロジェクトチームの「財政再建プログラム試案」(PT案)が障害者施策を軒並み廃止・削減する方向を打ち出していることに対し、障害者とその家族、関係者ら約三千人が十三日、大阪市内の府庁前で抗議集会を開きました。主催は、障害者関係十九団体でつくる「知事に届けよう! 障害者や家族の想い・大阪ネットワーク」。集会後、府庁をとり囲んで「障害者の暮らしをつぶさないで」「障害者の声を聞いてください」とアピールしました。同日、現行維持を求める要望書を橋下徹知事に提出しました。
PT案では重度障害者医療費助成の廃止や、作業所、グループホームなどへの補助金廃止などを打ち出しています。
集会では、障害者の施策を十五億円削減する一方、二十億円で御堂筋をイルミネーションでかざる構想が検討されていることに対し、「福祉を削ってまでつける必要があるのか」と指摘。「施策が後退しないよう奮闘を」とよびかけられ、各団体の代表が「補助金が廃止されれば事業所がつぶれる」と、現状や制度の維持を訴えました。
枚方市の授産施設「わかたけ」に子どもが通う女性(58)は、「実態を知ってほしい。命にかかわるものまで削るのはもってのほかです」と話しました。
集会には日本共産党と民主党の府議団が参加し、連帯あいさつしました。