2008年5月14日(水)「しんぶん赤旗」
都議候補18人(第一次分)発表
共産党「石原都政の暴走止める」
日本共産党東京都委員会は十三日、二〇〇九年夏に予定される東京都議選(定数百二十七)の候補者第一次分として、四十二選挙区中十八選挙区の十八人(現職十二人、新人六人)を発表しました(候補者一覧)。都議会に議席を持つ政党で、候補擁立の発表は日本共産党が初めてです。
都庁で記者会見した若林義春都委員長は、都議選の目標について、「現有十三議席を確保し、今度こそ議席増をめざす」と語りました。
石原都政について、自民・民主・公明各党など「オール与党」に支えられ、全国に誇るべき高齢者福祉をことごとく切り下げた一方、二〇一六年オリンピック東京招致を口実にして総額九兆円を超える巨大開発に踏み出すのをはじめ、新銀行東京への無駄遣いや、食の安全をおびやかす築地市場豊洲移転計画、裁判でも違法と断罪された「日の丸・君が代」強制などを進めてきたと批判。都民の暮らしをないがしろにした浪費に批判が広がっていることを強調し、「これ以上、石原都政の暴走を続けさせるわけにはいかない」とのべ、石原都政をチェックし、悪政の暴走をやめさせる都議会をつくる必要があると語りました。
若林氏は日本共産党都議団の役割について、(1)石原都政の悪政の暴走を阻止する(2)都民の暮らしを守る(3)税金の私物化を許さない(4)憲法否定から憲法を守る都政に変える―をあげ、「この役割を都民に知らせ、支持をいただき、必ず勝利したい」と表明しました。
若林氏はまた、候補者の擁立が決まっていない選挙区について、「可能な限り立候補の努力を進める」とのべました。
記者会見には党都議団の渡辺康信団長、吉田信夫幹事長、清水ひで子政策調査副委員長が同席しました。