2008年5月13日(火)「しんぶん赤旗」
行方不明は22万人
国連推計 食料不足いぜん深刻
ミャンマー
【ハノイ=井上歩】国連人道問題調整事務所(OCHA)は十一日、ミャンマーのサイクロン被害による行方不明者数は約二十二万人に上るとの推計を明らかにしました。十八の機関が被災地の計五十五地区を調査した結果に基づき、死者は約六万三千人から最大約十万二千人、被災者は約百二十万―約百九十万人と推計しました。
被災者は食料や飲料水の不足などでいぜん深刻な状況にあるとし、「被害が大きかった地域では治安上の懸念も報告されている」としています。
一方、軍事政権は同日、約二万八千四百五十八人の死亡を確認したと国営テレビを通じて発表。これまでの発表より約五千人増えました。行方不明者は約三千人減り約三万三千四百人になったとしました。