2008年5月2日(金)「しんぶん赤旗」

メーデー

生活向上へ大行進

アジア各国 食料主権確立求める

　東南アジア各国や香港で一日、コメなど食料品や燃料、生活必需品の値上げ反対、生活防衛、最低賃金引き上げなどの要求を掲げメーデー行動がおこなわれました。

　インドネシアの首都ジャカルタ市内数カ所でメーデー集会が開かれ、参加者は大統領府や国会までデモ行進をしました。インドネシア福祉労働組合（ＳＢＳＩ）のデモ行進には約五千人が参加し、「労働者は団結しよう」「結社の自由を守れ」「正規雇用を増やせ」「社会保障制度の確立を」と訴えました。

　フィリピンのマニラ首都圏では進歩的労働者連盟（ＡＰＬ）やフィリピン労働者連合（ＢＭＰ）などが共同で集会を開催。約一万人が参加しました。最低賃金引き上げ、公正な労働裁判制度の実現、非正規雇用から正規雇用への転換、食料主権の確立などを求め大統領府に向けデモ行進しました。フィリピンではこのほかセブ、ミンダナオ島のダバオ、コトバト、ゼネラルサントスなど地方都市でも集会とデモ行進が繰り広げられました。

　タイの首都バンコクでは七つの全国労組の共同行動に約三千人が参加し、民主記念塔前から政府庁舎までデモ行進しました。政府庁舎前で集会を開き、物価値上げ抑制、全国一律最低賃金日額二百三十三バーツ（約八百円）の実現、労働関係法の改善を要求しました。

　香港では香港職工会連盟（ＨＫＣＴＵ）主催の集会に約一千人が参加。インフレ率６・３％に見合う賃金引き上げ、時給三十香港元（約四百十五円）の最低賃金法制化、週四十四時間以上の超過勤務時給の五割増、同一労働同一賃金、団体交渉権と労働協約締結権の回復、労働者の休日増を求めデモ行進しました。