2008年5月1日(木)「しんぶん赤旗」
数の暴力で審議断ち切る
記者団に志位委員長
日本共産党の志位和夫委員長は、三十日の衆院本会議での歳入・税制関連法案の再議決後、国会内で記者団に問われ、「ひとかけらの道理もない数の暴力だ」と厳しく抗議しました。
志位氏は、二〇〇九年度から道路特定財源を一般財源化するという政府の言明と、道路特定財源を前提にした今回の法案が根本から矛盾することとともに、物価高騰などであえぐ国民に、ガソリン税の暫定税率の復活による増税を強いるものだと告発しました。
「みなし否決」動議の可決について問われた志位氏は、「(参院で)審議が尽くされたどころか、政府の立場がデッドロック(行き詰まり)に陥っていた。国民の前で、この是非を徹底的に議論する必要があったのに、参院から無理やり法案を奪い取り、数の力で(審議を)断ち切った」と批判しました。
さらに、与党が狙っている道路整備財源特例法改定案の五月十二日以降の再議決について「まさに道路特定財源という仕組みそのものを復活させるものであり、絶対に反対だ」と強調しました。
また、ほかの野党が本会議を欠席したことについて問われ、「私たちは(法案に)強い批判を持っているが、出席して堂々と反対討論を行うというのが、政党としての当たり前の態度だと考えている」と述べました。
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