2008年5月1日(木)「しんぶん赤旗」
暫定税率再議決
野党は抗議で一致
4党書記局長・幹事長会談
日本共産党、民主党、社民党、国民新党の四野党書記局長・幹事長は三十日午前、国会内で会談し、自民、公明の与党が、参院で歳入・税制関連法案に対する結論が出ていないにもかかわらず「否決」とみなし、衆院で再議決することに抗議することで一致しました。
野党四党は、与野党協議の条件、土台を掘り崩したのは与党だとの認識でも一致。今後、「道路政策・道路特定財源の一般財源化等にかかわる協議会」に参加しないことも確認しました。
日本共産党の市田忠義書記局長は、「再議決はガソリン税の暫定税率を今後十年間も続けるもので、政府・与党のいう道路特定財源の一般財源化と矛盾する。さらに暮らしが大変なときに、二・六兆円も増税し、『道路中期計画』にもとづいて高速道路をつくり続けるのは、どの角度から見ても許されない」と述べました。
民主党の鳩山由紀夫幹事長は、再議決の衆院本会議を開かせないため、同党国会議員が大挙して衆院議長応接室前に押しかけ、河野洋平議長を入場できないようにした行動について、「実力行使ではない。抗議行動だ。協力は無理でも理解してほしい」と提案。また、本会議が開催されれば出席しないと述べました。
これに市田氏は、民主党の行動は「事実上の実力行使だ」と批判し、「このようなやり方は国民の支持を得られない。言論を通じて堂々と抗議し、批判すればいい。せっかく世論が『野党がんばれ』といっているときに、逆に支持を失うことになる。(実力行使は)協力もできないし、理解もできない」と述べ、日本共産党としては本会議に出席し、再議決に反対する立場を表明しました。
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