2008年4月28日(月)「しんぶん赤旗」

アメリカ言いなり政治ただす「新しい平和の流れ」が広がる

神奈川・松田町 志位委員長迎え演説会


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(写真)志位和夫委員長の演説を聞く会場いっぱいの参加者=27日、神奈川・松田町民文化センター

 神奈川県西部の松田町で二十七日、日本共産党の志位和夫委員長を迎えた演説会が初めて開かれました。

 西丹沢山系の山々を望む自然豊かな松田町。党支部、後援会員の人たちは幅広い層へ参加を呼びかけてきました。会場の町民文化センターには近隣自治体の首長や無所属議員、「後期高齢者医療制度で年間四万円も保険料が上がった」という初参加の女性(79)など約千二百人が志位氏の演説を聞こうと集まり、大ホールを埋め、ロビーまであふれました。

 志位氏は冒頭、チベット問題にふれ、中国政府がダライ・ラマ側と対話の準備を行うと発表したことを「歓迎したい。対話をつうじての解決を心から期待したい」と表明。中国の胡錦濤国家主席に書簡を送り、来日した同国外相との会談でも「対話による平和的解決」を求めてきたことを紹介しました。

 雇用、医療、食料・農業、海外派兵問題など、党綱領と情勢の「響きあい」を説いた演説に参加者は聴き入りました。派遣労働の問題では、大企業が派遣労働解消の方向にかじを切らざるをえなくなるなど、労働者と党のたたかいで潮目が変わりつつあると強調しました。

 後期高齢者医療制度の問題で、七十五歳以上の人から取り立てる保険料が二年に一回引き上げられ、現在の平均七万二千円から二〇二五年には十六万円になると話すと、参加者からも「ひどいね」とささやく声が。政府が社会保障予算の自然増を毎年二千二百億円も削減しながら、「米軍再編」経費などを含む「思いやり予算」には今年度だけで二千五百億円もつぎ込むことを指摘し、「思いやる先を百八十度間違っている」と訴えると大きな拍手が起きました。

 アメリカいいなり政治の問題では、海外派兵・基地強化・改憲という動きにストップをかける「平和の流れ」がこの間、国内で起きていると指摘。イラク派兵を「憲法九条違反」と断罪した名古屋高裁判決、五万二千人も署名した横須賀市の米原子力空母配備の是非を問う住民投票条例請求、改憲反対が賛成を十五年ぶりに上回った「読売」世論調査などを紹介しました。世界でも九条と響きあう平和の共同体が大きく広がっていることを紹介しながら「平和の願いは日本共産党にお寄せください」と訴えました。

 はたの君枝衆院南関東比例予定候補は、医療や農業問題など「党派を超えて綱領と一致した話題が弾む」と活動の一端を語り、総選挙勝利に向けた決意を表明しました。

 平塚市から来た女性(61)は「志位さんがスケールの大きい未来のある話をされたので、たくさんの人が集まったことも含めて感激しました」と話しました。


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