2008年4月21日(月)「しんぶん赤旗」
高齢者医療と結び運動
国保改善交流集会終わる
十九日から京都市内で開かれていた「二〇〇八年国保改善運動全国交流集会」(中央社会保障推進協議会、社保協近畿ブロック懇談会の共催)は二十日、中央団体や各地団体の代表が討論と交流をし、閉会しました。
集会は後期高齢者医療制度の実施に伴い、「新たな状況に対応する学習と運動強化に向けて」行われたものです。
京都社保協や札幌社保協の代表は、国保料の引き下げを勝ちとった経験を報告しました。
京都では国保料の引き下げを求める署名が十八万人分に達しました。二月十七日の市長選で「国保料を、まず一世帯平均一万円引き下げる」と公約した中村和雄さんが大善戦をするなかで、二十二万世帯の国保料が引き下げられることになったと報告しました。
札幌市では社保協が国保改善を求め、市と懇談を重ねるなかで、後期高齢者医療制度が実施されても「国保料の負担増がないように考えている」との回答を引き出したことを報告しました。
奈良県の社保協代表は、県全体の三分の一にあたる十三自治体で、後期高齢者医療制度の実施に“便乗した”国保料の値上げがされており、後期高齢者医療制度廃止の運動とセットで国保改善のたたかいを強める必要がある、と発言しました。
まとめの報告をした山田稔中央社保協事務局長は、「払える国保料」にさせていく運動の大切さを強調するとともに、国民の怒りがかつてなく広がっている後期高齢者医療制度の廃止を求める運動と、国保の改善運動をともにすすめていこうとよびかけました。