2008年4月12日(土)「しんぶん赤旗」
原子力空母問う住民投票を
署名5万2千提出
横須賀 法定数の7・4倍
「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」は十一日、米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に原子力空母ジョージ・ワシントンを配備することの是非と安全性を問う住民投票条例制定の直接請求署名五万二千四百十七人分を同市選挙管理委員会に提出しました。請求に必要な署名数は市内有権者の五十分の一(七千七十八人)ですが、この七・四倍に達しました。
前回(二〇〇六年十一、十二月)の請求運動で集めた四万一千五百九十一(有効数三万七千八百五十八)の署名より一万人余上回り、市内有権者の約15%、七人に一人が署名したことになります。
今後、市選挙管理委員会で署名が有効かどうか審査されます。有効署名数が確定した後、市長から条例案が市議会に提案され、五月末ないし六月初旬に審議される見通しです。
同会共同代表の呉東正彦弁護士は記者会見で、「前回の条例案は市議会で否決され、再度チャレンジという厳しい条件にかかわらず、市民の反響は大きかった。空母配備と安全性について多くの市民が懸念を示し、署名期間中に米兵の殺人事件が発生したこともあり、米軍まかせの対策では不十分という思いが、(署名への)市民の共感を加速させた」と語りました。今後の市議会への対応について、呉東氏は「いろいろなレベルでの対話・協議を行って議会、市議一人ひとりに働きかけていきたい」とのべました。
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