2008年4月5日(土)「しんぶん赤旗」
兵器開発で米予算超過
【ワシントン=西村央】米政府監査院(GAO)が三月三十一日発表した報告によると、米軍が計画している兵器システム開発のうち、二〇〇七年度では相当数のシステムで当初の予算計画を超過しました。その総額は二千九百五十億ドル(約三十兆円)、超過率は26%に上っています。
これによると、国防総省が予定する新たな武器システムへの投資計画は、二〇〇〇年度の七千九百億ドルから二〇〇七年は一兆六千億ドルへとほぼ倍増しています。報告は、調達にあたっての計画性に改善がみられないと、指摘しています。
二〇〇七年度でGAOが調査したのは、九十五の兵器システムのうち七十二です。このうち、63%でいったんシステムの開発が始まってから必要とされるものが変更され、費用もまた大きく増加していると指摘しています。
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