2008年4月3日(木)「しんぶん赤旗」
イラク市民 死者923人
3月 過去8カ月間で最悪
【カイロ=松本眞志】イラク政府は一日、三月期の暴力による市民の死者数は、九百二十三人となり、前月比31%増で、昨年八月以来、最多になったと公表しました。内務・国防・保健の各省による合同調査の結果を、ミドルイースト・オンラインが伝えました。
死者数の増加について、三月二十五日に始まった米・イラク軍とイスラム教シーア派組織サドル師派民兵マハディ軍との戦闘の影響が指摘されています。
カタール衛星テレビ・アルジャジーラ(電子版)は、この戦闘開始後の一週間で、市民四百六十一人が死亡し、千人以上が負傷したと報じています。サドル師派最高指導者のムクタダ・サドル師は三月三十日に停戦を発表しましたが、首都バグダッドのサドルシティーでは、米・イラク軍が攻撃を継続。三十一日には米軍ヘリコプターが市街地を空爆し、市民二十三人が死傷しました。
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