2008年4月1日(火)「しんぶん赤旗」
温暖化防止
「新枠組み」討議
「京都後」の合意めざす作業部会
163カ国が初会合
バンコク
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【バンコク=井上歩】地球温暖化防止のため、二〇一三年以降の温室効果ガスの削減目標と対策を検討する国連気候変動枠組み条約締約国会議の「長期協同行動特別作業部会」の初会合が三十一日、バンコクではじまりました。先進国と途上国の間などで立場の違いを残す百六十三カ国が「ポスト京都議定書」の国際的取り決めを結ぶための交渉を開始しました。〇九年末にコペンハーゲンで開かれる同条約締約国会議(COP15)での合意を目指します。
バンコク会議は四月四日まで開かれます。今後二年間の交渉の作業計画で合意することを目指します。国連気候変動枠組み条約事務局のデブア事務局長は開幕声明で「何(の問題)に、どのように、いつ取り組むかで合意しなくてはいけない。限られた時間で成功をおさめるには、前例のない協力が必要だ」と強調しました。
同事務局長は同日の記者会見で、排出量の効果的な削減には「先進国が二〇年までにどれだけ減らせるかだ」と先進国の中期目標の重要性を強調しました。
国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長はビデオ演説で「世界は長期的で経済成長可能な対策を待っている」とメッセージを送りました。
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