2008年4月1日(火)「しんぶん赤旗」
後期高齢者医療制度
茨城県医師会が反対
「撤回運動を展開」と声明
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茨城県医師会(原中勝征会長)は三十一日までに、七十五歳以上を対象にした「後期高齢者医療制度」の撤回運動を展開していくとした声明を発表しました。都道府県レベルの医師会で同制度の「反対」「撤回運動」を打ち出したのは茨城が初めてです。
声明は「今日の我が国を作り上げた高齢者の生活は、社会が支えなければなりません」と強調。後期高齢者医療制度について「わずかな年金から新たな保険料を徴収し、さらに年齢により人間の価値を差別する制限医療を目的とすることが明白であります」とのべ、このような政策は「文化国家政府の許される行為ではありません」と批判しています。
そのうえで「声明」は、四月から実施される同制度に対し、撤回運動を展開していく県医師会の方針を表明。「断固反対」をかかげて署名活動、ポスター作製にとりくむとしています。
また後期高齢者制度の診療手続きにも協力しないことを明らかにしています。
県医師会はすでに宣伝用のチラシを作成し、「差別医療、負担増 みなさん、こんな高齢者いじめの制度が許せますか」と見出しを立て、運動への協力をよびかけています。